飛騨の山猿日記 › 2010年03月07日

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2010年03月07日

莟みし花

 みなさん、おはようございます。
いつも当ブログをご拝読いただき、ありがとうございます。

 「週休二日酔」さん、コメントありがとうございます。
私も同感です。我々の先人が築き上げてきたことって、もっと深くて、大きくて、強いもののはずです。NHKの大河ドラマではないですが、時代の流れを大きく変える、、、、
 もしかすると、今まさにそんなタイミングなのかもしれませんよ!

 「クロ」さん、コメント&フレンド契約?ありがとうございます。
ブログのシステム的なことが今一つ理解できていないんでface07いろいろ教えてくださいね!
 とりあえず、私の実直な想いをブログに綴っていきたいと思いますんで、、、


 先日のブログに取上げた「大原騒動」について、もっと知りたいと



 昨日は午後から、長男と二人で上宝町本郷にある「ふるさと歴史館」さんへ行ってきました。









 この施設は、旧上宝村時代に造られたもので、上宝の伝統文化や貴重な資料を後世に残し、地域の歴史を知ってもらうことを目的とした学習施設だそうです。建物自体も立派ですが、中の資料・展示品などもかなり揃っていて目を見張るものがあります。
 実はこの施設を知ったのは、昨年の11月に我が工房が誇る「木の飛騨弁かるた、上宝町バージョン」の製作にあたり、地元の方からいろいろお話を聞く機会があったんですが、そのときにたまたまこの施設にお邪魔したのがきっかけです。
 ちょうどその頃、我が子が学校で「大原騒動」について学習していた時期でもあり、この館内にもその出来事にかかわる資料がたくさんあったので「一度じっくりみてみたい」と思い続けており、ようやく昨日念願が叶いました!

 驚くことに、ここには立派な上映ルームがあるんですよ!



 ここでは、ある1本の貴重な映画が観られます。






    『莟みし花』(つぼみしはな)本郷村善九郎伝

 「大原騒動」が題材となっていて、

 あの有名な「菅原文太」さんの息子「(故)菅原加織」さんが主演です。
 (もちろん、文太さんも御出演されていますが、どちらかというと監修の方に力を注がれたようです)
 
 旧上宝村時代の2001年に約3年の歳月をかけて完成したということで、地元の方々もエキストラとしてお手伝いされたそうです。
 ご存じの方もおみえでしょうが、菅原加織さんはこの映画を撮り終えるほんの少し前に、不慮の急逝となられました。この映画のパンフレットにこんな一節があります、、、


「謹んで 弔歌を 捧げる

  大いなる夢碎かれし一瞬の 魔の刻口惜し菅原加織

  青雲をめざし羽ばたく若き鷹 すが清として逞しかりき

  飛騨の国百姓の乱率いたる 主役半ばに無慙君逝く

  莟みしまま散るを嘆きし善九郎、演ずる君も同じなげきを」



 運命のいたずらにしては、あまりにも辛すぎる出来事です。

私たちは、今この時を、もっと噛締めて生きてゆかねばなりません。


 今、飛騨に暮らす私たちは、先人が命をかけて守り、受け継いできたこの地の全てに今一度目を向け、忘れられつつある歴史とその時代を駆け巡った人々の生きざまを、

 絶やすことなく後世に伝えるよう努めねばなりません

一度是非、この映画を観てほしいです。



  【上宝ふるさと歴史館】

 〒506-1317 高山市上宝町本郷582-12

  TEL&FAX:0578-86-2141

  休館日:月曜日・年末年始

  開館時間:9:00~16:00

  入館料:200円(高山市民は無料

  ※映画は常時観られるそうです(無料です)
 
 



  

Posted by 飛騨の山猿 at 06:44Comments(0)